ゲームって基本的に「体験」を買うものだと思ってるんだけど、クロス探偵物語は「物語」を買った気分になる。
ノベルゲーより選択肢が少なくてシナリオが一本道だからそう思うのかもしれないし、だとしたらゲームとしての自由度を減らしてシナリオの進めやすさを重視したのは大正解なんだよな。
そういう印象や2のシナリオの最後が監獄島じゃなくてミステリーツアーなところでも思うんだけど、クロス探偵物語は探偵として行き当たる事件に焦点を当てた作品ではなくて、それを含めた黒須剣の日常(人生ともいう)を描いてる作品なんだよ。
だから毒蜘蛛と決着が付いて終わり、ではなくその後がある。
緩急をつけるためでももちろんあるとは思うけどやっぱり事件がメインでは無いよな。
ゲームタイトル、『探偵・黒須剣の物語』ではなく『探偵として日々を過ごす黒須剣と、そこに訪れる依頼者との人生が交差(クロス)する』という意味合いで勝手に捉えようと思います。