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風雪の中
石油ストーブの灯油を補給しに物置へ
手を擦りながらコタツに滑り込み
菓子盆を漁り
緑茶を飲むのが
僕の老後の夢です。

すこしずつ、

すこしずつ、、

おばあちゃんから遠ざかっていきます。

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ある日、乱暴に蓋が開いて僕は朝を迎えました。

久しぶりの光に胸が躍って、
僕は歌を歌うことにしました。

やはり同じように僕の世界はきらきらと輝き出します。

そこには僕を買ったおばあちゃんと見なれないひとが一人いました。

おばあちゃんは泣いているようでした。

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夜が来ました。
夜しか来なくなってしまいました。

僕以外にもいろんな世界があるみたいだけど、
みんな何も言いません。

なべて暗い箱の中へ閉じ込められてしまったのです。

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僕は光が屈折するほど
大きな声で歌いました。

僕を取り囲むエメラルドは
ますます輝きをまして
きらきら、ぴかぴかするだけです。

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冬の夜風はエメラルド
僕はインクルージョン

どこかのお金持ちのおばあちゃんは
僕を買いました。

僕がどんなに泣いたり笑ったりしても
おばあちゃんは「きれいね」
と幸せそうなばかりです。

ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ
ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ
ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ ඩ

このままインタルネットの海の藻屑となり、
それをオキアミが食べ
魚さんが食べ、そして食べられ
骨になった僕を
いつか砂の中で
愛おしい原石の中に発見して
檜皮色の職人の手に包まれ
インクルージョンの輝きを見通すあなたに出逢い
何も言わぬまま
安心した面持ちで僕を終える時が来る。

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