学生と話していて思うのは、革命は悪いこと、デモも悪いこと、批判も悪いことと思っている人がかなりいて、常に正義は双方にあるのだと思いたいという願望の強さ。私たちはここにつけ込まれているのではないか、と思う。
あと反共思想を内面化した人も多く、人権や平等は胡散臭く競争は不可欠という感覚。そして新自由主義、優生思想、ヘイトと一体化した排外的ナショナリズム、自己責任論を浴びながら生きてきたことをひしひしと感じる。それが社会への絶望と自分自身の本音を見ないで取り繕う所作を生み出しているのではないか。こうした生きづらさ、現代社会は何かおかしいという感覚をうっすらと感じながら、若い世代には同時に正義感もきちんとある人が多い。
必要なのは、世界で何が起こっているか、世界情勢と抵抗の世界史を学び共に考える場を増やすことではないか。