水晶公と建設、博物資料館、読んでいる本の引用 

引用「建設とは大地と共同作業を行うことである。それはひっつの風景の上に人間の刻印を押して、それによって風景を永遠に修正してしまうことである」「図書館の建設は、遺憾ながらその兆候を認めざるをえない来るべき精神の冬にそなえて、蓄えを集めておく公共の倉庫をなおも建設することであった」「過去の層のもとに時間と共同作業を行い、過去の精神を把捉あるいは修正し、もっと長い未来に向かってそれの乗り継いでゆくべき替え馬を出してやることである」
公もそれくらいの考えがあるのだろうな、と勝手な妄想に胸を膨らませる…

妄想 

彼はある時から自分が過ぎ去る者であることを確信しながら、自身の成した仕事が長らく残り続けることを確信していたので、その年頃の者としてはあまり孤独ではなかったのかもしれない。成し遂げるべき責任をすべて成せば、喉につかえた望みを口にできると考えられるほど、碑石の必要を感じなくなるほど遺産を残した。彼は否定するだろうが、クリスタリウムそれ自体が、彼にとっては生前墓であったかもしれない。

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妄想 

その街があまりに美しく、清らかであったために、彼の人格は裏打ちされており、束の間子悪党じみた言動をしたところで彼への信頼が揺らぐことは微塵もなかった。同時に、だからこそ、彼を彼の苦しい決意から遠ざけたい、と願った瞬間の凶弾に苦悶したのかも知れない。

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