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キングオージャーも実は、とても井上御大系の才能がある。ある意味、コミュ強ベースの物語と言うべきか。「人が複数集まったら、分かり合えるわけなんかないけど、何か問題でも?」という姿勢。
シンゴジはストーリー進行がメインのため、敢えてそこを省くのが英断になったんですが、シンウルは仲間、絆、友情を描く物語だったため、ウィークポイントが露呈してしまった。

人間関係をあまり丁寧に紡ごうとすると、どうしてもコミュ障ベースの物語になるですよ。都合の良い人間しかいない集団にするよりない。
そういう点で、シン本郷のキャラクターは実に庵野さん向きだったし、他者への関わり方も、少年の姿で描くよりずっと誠実でよかった。

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