数日前に観た「青い真珠」をつい何度も思い返してる。「海女と赴任してきた灯台守の悲恋」てあらすじは間違いではないけど、しきたりや土地の言い伝えに「足止め」されてしまった人のお話の要素が強いと思った。とてもしんどい。
「おらは幸せだ。おそろしい程幸せ」はここまでが自分の幸せの最高潮なのだと言っていると聞いてるこちらは感じるのに、言ってる本人はそう思っていないように見えるのかほんとつらくて。そして野枝の出来事でさえも島の「足止め」のために使われるのかな…て考えて更に暗い気持ちになる。これで改めようとはならないと思う。
野枝、というか島崎雪子さんの表情すごかったな。最初は少し平坦な雰囲気の朗らかな若者だったのに家族や身内や島の人違や恋敵のせいで段々と思い詰めていく表情の変化がすごかったな。
私はこれを観て改めて因習やしきたり言い伝えはくそくそてなったけど物語は淡々と描いていたようにも感じた。西田の「何か思いっきり叫びたい気持ちになるな」で因習はくそてことも伝えていたけど。