「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」観た。旧作邦画みがあると聞いて気になって観たけど前半とか特にそんな感じがした。(旧作邦画は)場面が早口で…というのは言われるとそうかも…。台詞が小気味よくてさくさく話す感じ…てこれが早口てことなのか(感覚的には早口とは違うもので…)皆所構わず煙草を吸うところとかもそれかも
水木が戦中の経験から、底でじたばた生きるのは嫌だ上へ行ってやるんだと意思を持ちながら、権力に阿ることになると「馬鹿にしやがって」と憤慨したり自分の行いに苦しい表情をしてるのが、あいつらのようにはなりたくない、けれどそのままでもいたくない、と気持ちが揺れているのがよかったな
犬神家の一族と八つ墓村を足したような一族が予想以上に邪悪の煮凝りで少し衝撃だった。人が身も心も虐げられてそれを良しとする人間の邪悪さ。絵柄と演出でなんとか観れたけどもう少し生々しくしたらしんどみが増したので娯楽の面を持つ映画として絶妙なバランスだった。
観ながら八つ墓村や犬神家、桜の森の満開の下(小説の一説そのまま)を思い出したな。前半の展開がさくさく進む感覚はそれこそ市川崑監督ぽいなあて感じた。
市川監督ぽいは自分が近々に映画観てたからなのもあるから違ってると思う…