「股旅」終始この三人はどこに行くのだろうと宛の無さが心許なかった。お汲が売られた家の息子を斬り殺すところは個人的にちょっとやったーて気持ちになったのにその先でも結局同じような仕打ちをされるのしんどかった。源太の言う理由も分からなくないけど、それに言い訳が無かった訳でもないのも分かるから空しい。源太が父親を殺したのは仁義よりも自分の身可愛さでないのかと黙太郎に指摘されて怒ってたのは、父親への恨みや義理もあるけどそれも含まれてたのは事実で、でもそうだろうなあと思えた。人はあっけなく死んで、それすらも気付かれることもない。大物になりたかったのに底でじたばたする若い人達が何にも成し遂げられないまま社会の歯車になったり死んでいくの見てるの空しいけど、ずっと見続けてしまったな。社会も習わしもほんと面倒くさい。そんな中で生きていくことが出来そうで出来ないのも悲しくなった。
冒頭と最後の場面が印象に残って、最後の唐突な感じもうおーてなっちゃった。好きな終わり方だった