たった一つの冴えたやり方をやっと読み終わった。前から読みたいな読みたいなと思ってたけどなかなか手に取らなかった本だ。
シルがコーティを好きなのに傷つけてしまう、その感情がどんどん大きくなるシーンがとても印象的だった。
昔から友達と長い時間過ごしていると急にその人のことが憎くなっていく、どんどん嫌いになっていくことがあった。最近はそういう感情を抱かなくなったのは他者との距離感をいつの間にか覚えていたのだろう。
とにかく当時は急に人に対して憎悪を抱く自分が怖く、関係を壊してしまうのもすごく怖かった。誰かと仲良くなってもその先のことを気にして過ごしていた。
ラストシーン間際のシルの気持ちが少しわかる気がして、あの時の自分がこの本を読んでいたら少しは救われたのかもしれないと思っている。