ミゲピタ、眼鏡 

昔の、視力が悪かった頃の眼鏡が出て来たおじさん。ふと他のピーター達も昔は目が悪かったりする様子だがミゲルはどうなのだろうか?となるおじさん。
「なぁなぁ、見てくれよ」
とミゲルの元に行き眼鏡を掛けて見せる。
「うわ、これ結構度がキツいな…」
「……老眼か?」
「酷い!!流石に違う!!……まだ」
「じゃあ何一人で遊んでるんだ」
「遊んでるんじゃないさ!ほら見てくれ、昔掛けてた眼鏡!」
懐かしいなぁと呟くおじさん。
「…それで?」
「いやな、お前はスパイダーになる前視力が悪かったりしないのかと」
「いや…そんな事はないな」
寧ろスパイダーになり、他と同じく視力は良くなった。いや、良すぎるくらいか。
「ふぅん…詰まんない」
「寧ろサングラスでも掛けたいくらいさ」
「へぇ…いつか見てみたいな」
結局その場はそれでおしまい。おじさんもすっかり話を忘れてたんだけどミゲルはずっと何時もと雰囲気の違ったおじさんが何となく頭から離れなくなってる。
眼鏡、眼鏡か…。そもそも昔はああやって眼鏡を掛けてたんだよな…。と恋人の最早見ることのできない一面を見れたような気すらしてくるミゲル。切っ掛けがあれば是非また見たい。

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ミゲピタ、眼鏡② 

さてどうやって機会を作ろうか、となりなら自分も掛けて見せれば口実になるのでは?と思いつく。
「ピーター、ちょっと」
「ん?」
スーツの上に緩めの部屋着、そこまでは偶に見かける服装だが珍しい、いや始めて見る物がある。
「どうだ?」
「サングラス!…結構暗いな?」
「これくらいで丁度いい」
レンズの縁を撫でほう、と見惚れたようにため息をつくおじさん。悪い気はしないミゲル。
「なぁピーター、ちょっと頼みがあるんだが」
さて、ミゲルの頼みは厄介な、いや面倒な、うーん……兎に角やり難い事が多いが果たして。
「……何だ?言ってみろ」
「俺は眼鏡の扱いには慣れていない。出来れば色々、教えてくれたら助かるんだが」
意外と普通な内容だが、油断はしない。
「…例えば?」
「普段の扱い方、手入れの仕方、片付け方……あと、」
「あと?」
言葉を区切り、ミゲルの顔が近づいてきて、カツンとフレームが鼻に当たった。
「キスの仕方とか」
「……へぇ、じゃあ、まぁ……」
手入れ方法から、と続くつもりがもう一度フレームが当たった。
「早急に、キスの仕方から頼む」
結局そのまま沢山キスをして、続きもして。下手くそ!と言われるまで計算づくだったのでおじさんに実践で教えてもらうという口実を作った。

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