邦ロックバンドの形骸化も、アルバムジャケデザインの貧困化も多分根本の問題は共通していると思う。アニメMV界で「こむぎこ2000」フォロワーが生まれなかったこと、逆に漫画界に「藤本タツキ」フォロワーが大量に現れたこともムーブメントとしては近いと思う。
それは、表層だけを真似ること、表現のコモディティ化を更に加速させている点だと思う。もちろんマネするところからがスタートなんだけど、処女作以降は創作の大量生産/消費に加担しないように意識的に制作する必要があると思う。AIの台頭やラップトップが若年層にも普及した現代では、作家自身の哲学から由来する創作「唯一無二であること」でしか価値を見出せないと思う。
唯一無二の作家になるためには、知的好奇心の獣、真の意味での「オタク」であることは必須条件だと思う。それに加えて、現代の社会問題や歴史、文脈についても知ろうとする姿勢が大事。
そしてある程度のキャリアを築いた作家陣はクライアントワーク、ファンベースでの活動どちらでもコンフォートゾーンを突破しようという努力を常に怠らないで欲しい。
インボイス制度の強行採決からも分かるように、創作をはじめることも続けることも困難な時代になった。ベテランも中堅も新人も、誰しもが文化形成の一端を担っていることそれを自覚して、矜持を持って創作に挑み続けていきたい。