『深い穴に落ちてしまった』読了。
深い穴の底でもがき苦しむのは社会から真っ逆さまに落ちていってしまった弱者。
それはきっと私でもあるし、貴方でもある。
小説から溢れ出る感情。
そこで燻ったままでいいのか?
這い出たければお前をそこに叩き落とした奴に、世界に、怒れ。
その力で変えられるものがある。

作中でとある暗号が潜んでおり、実は本編の1番最後のページがその答えらしい。
こんなん初見で見つけた人飛び上がっただろう。
私だったら失神する。
これが寓話の良さでもあるし、でも怒りの話をするなら暗号にせずそのまま書いても良かったのでは?とも思う。

救いはないけど希望はあるという物語は世界には数多くあって、これもまさしくそうで、でも私はこの結末は望んでいなかった。
そうならないで欲しかった。
読後1時間遅れで悲しみが襲ってきて泣きながらこれを打っている。
 

『ミッキー7』読了。
読み進めていてそんなに心踊らなかったので、これは最後の辺りでなにかどんでん返しが来るのかな!?と思っていたがそんなこともなく、何も残らないまま、割りと無に近い状態で終わってしまった。
確かに悪くはない。
悪くはないが、物足りない。
最初から最後までその辺にある月並みなSF小説だった。
これをポン・ジュノがロバート・パティンソンでどう映画化するのかは気になるので映画を待ちたいと思う。
 

『舞踏会へ向かう三人の農夫』読了。
写真は過去そのものだ。
それを見て語るということは過去を振り返り、過去を考えるということ。
そして、それらの行為は現在の私たちに直結し、今とこれからを変えてゆく。
だから私は写真を撮るし、誰かに撮ってもらうのだ。自分の人生(物語)を紡ぐために。

この物語は写真をテーマにしているが、語る(語り直す)という行為自体は様々なことに通じている。
例えば本を読んで語ることもそうだし、映画を観て語ることもそう。
ああ、だからこの小説は私達の物語なのかと腑に落ち、喜びに浸った。

最後の方までマジでなんの話をしているのか分からないまま読み進めていたので、点と点が繋がった瞬間は悲鳴をあげてしまいそうだった。
難解で複雑で、でも読者を突き放したりしない。
そこが好き。
出逢えて良かった。
 

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2023年に読んだ本たち📚
今年は同人活動を再開したので後半読むペースがガクンと落ちたけどそれなりに読めて嬉しい〜あと最後の方に駆け込みで詩集とか短歌集を読めたのも良かった!
今年の締めに読む大前粟生の短歌、あまりにも良すぎ。
積読全然減らなかった(むしろ増えた)ので来年はどんどん読んでくぞ!!!!!

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