GK実写化、原作がやばい終わり方をしたので(和人入植者を受容し自主的にケアする“わきまえたアイヌ”しか生き残らなかった。アシㇼパさんは和人主人公の入植を肯定する「恋する先住民族ヒロイン」という記号になって終わってしまった。最終回の故郷宣言に対する破顔シーンは、血の気が引くほど典型的な植民地化正当化演出だ)、キャスティングでルーツを蔑ろにすれば直にアンダーレプリゼンテーションな作品となるが、キャスティングに限ってレプリゼンテーションを実践しても「白人酋長モノの誤ったアイヌ表象」にお墨付きを与えてしまう、という袋小路に陥っている。公式がファンダムによるアイヌバッシングを黙過し続けており、ルーツで抜擢されたキャストを差別から守らないと確実視される状況も問題だ。
前のめりに実写化企画を動かしたこと、現況を鑑みて凍結できなかったことが一番の過ち。