既存の好きなキャラクターにプライドフラッグを持たせるファンアートとかって「キャラクターに政治的主張をさせることが目的」というより、自分の切実さを好きなキャラクター(中には自己投影的な愛し方もあるだろう)に仮託したり、それ自体がキャラクター解釈や表現手段のひとつであったり願望の発露の姿だと思うんだよな。「このキャラクターにこのキャラクターとこういう恋愛をしてほしい」的な二次創作とそこまで遠く離れたものではないと思う。
結果出力された作品が「政治的」になってもそれ自体をとやかく言う人がやたらと多いのは幼稚な国民性だなあと思うし、マジョリティにとって都合の良い主張なら「政治的ではない」として見過ごされてる現状の不均衡さのほうが私は気になるしムカつきます。
同性婚できない国で売り出されるムーミンのペアリング、マイナンバーカードを推進するスパイファミリー、布マスク2枚だけが配られたコロナ禍で「未来はもう大丈夫」と言うドラえもん、暴れる煉獄さん、枚挙に暇がないけど、そういったものに対してなんの興味も反発も抱かないような層がプライドフラッグを持ったキャラクターとか反戦ファンアートにだけ「キャラクターに政治的主張をさせるな」と噴き上がるのがムカつくし、日本にもカジュアルなプロテストがもっと広がってほしいよ