ロスフラ11章7話はヒエンの反省とケジメと再生の物語完結編にもなっていて(第1幕が亡國イベント、第2幕が夢想イベント、第3幕が11章7話というかんじかな…?と思う)
フィクションの「たとえ偽物であっても一生懸命真似し続ければそれはいつか本物と呼べるものになる」的なテーマが私はわりと好きなんだけど、ヒエンにこういう結論は適用されず、丁寧に「真似は真似」だと生き様を否定されたうえで、その真似事の中で同胞として歪な絆を育んできたハウエンクアの言葉を認めたことでようやく自身の求めている強さをヒエンは初めから持っていたということに気付くという話になっていて、あくまでもヒエンは「神や皇や英雄にはなれない“ けれど…”」という立ち位置を貫かれているのがめちゃくちゃ好きなバランスだった。
ソシャゲでエヴェンクルガになったヒエンを見て初めて私はヒエンに興味を持ってヒエンのことが好きになったユーザーなんだけど、11章7話を読んでなるほどな〜〜〜!!!???てなったのが、生前のシャクコポルヒエンは「ゲンジマルの真似をしているだけの自分に無自覚」だったけど、ロスフラのヒエンはエヴェンクルガの強い肉体を得て物理的にゲンジマルに近付いたことで「自分がやっていたのは単なる真似事だったことに気付いてしまった」ヒエンだったかららしくて、私の中でキャラクターの自覚の有無というのが結構大きいんだけど、(時間はかかったものの)見事に原作とも違和感なく繋いでくれたのすごくて良かったな〜…!