クライブ・ウィン 著 / 梅田智世 訳『イヌはなぜ愛してくれるのか──「最良の友」の科学』 ハヤカワ・オンライン
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今これを読んでるんだけど、90年代後半に発表された「イヌには人間の言うことを理解できる独特な知能がある」というアツい研究結果に対して、愛犬家でもある研究者の著者が場を白けさせながら「いやイヌにだけそんな特別な遺伝子や知能があるわけではなくてぇ……じゃあなんで特別知能が高くもないイヌに人間の気持ちや言葉がこれだけ伝わるのかってそりゃ愛犬家としての意見は“愛のなせる技だよ♥”なんだけど、研究者としての自分は“愛とかいうフワッとしたものではなく何か他に理由があるはずだ…!!”って言っててぇ…!!!でも調べれば調べるほど『愛』としか言えなくてぇ…!!!!(意訳)」みたいなかんじで色々な実験の過程などが綴られており、めちゃくちゃ面白い。

今のところ月吠えシリーズやワイルドハーフの正しさが次から次に証明され続けてるんだけど(?)どう着地するんだろうか…。

昔死んだ愛犬のことをいちいち思い出してしまってなかなか読み進められないけどこれは最後まで是非読みたい。

たとえば「対象を指で差して教える」というのは、人間の子どもですら練習する前は指の先ではなく指そのものを見てたりしたので、イヌだけにある特別な知能による特殊能力ではなく訓練によるものという結論もなるほどな〜なんだよな。
ではその訓練にイヌは何故付き合ってくれるのか…?やっぱりご褒美のオヤツが目当てなのか?それとも飼い主を愛しているからなのか?などなど…。

イヌが飼い主と触れ合ってる時って、オキシトシンがめちゃくちゃ出ているらしい😭😭😭

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『イヌはなぜ愛してくれるのか』、『アレクサンドロス東征記』の著者である古代ローマの歴史家で哲学者のアッリアノス・クセノフォンが「ハウンド犬を使った狩りについて」の本を書いてる途中で突然足元に寝てる自分の愛犬を無限に褒めだした話とかあまりにも良すぎる

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