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ファイト・クラブがオルタナ右翼に愛されているという話も、むしろそういったものを批判している風にも読めるという話も、実は女性人気もあるという話もどれもものすごく納得しちゃうな……。

“さらに、この映画とその原作であるチャック・パラニュークの小説は、二〇一〇年代半ばになってから、オルタナ右翼と呼ばれる新しい右翼運動支持者たちから愛されるようになりました。オルタナ右翼は白人至上主義や男性中心主義が特徴で、ドナルド・トランプの支持層だと言われています。

たしかに『ファイト・クラブ』には、陰謀論、男性性への渇望、既存の体制や社会秩序に対する疑い、暴力の美化、強くてカリスマ的なリーダーであるタイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)など、オルタナ右翼に参加する白人男性が喜びそうなテーマがたっぷり入っています。

社会に不満を抱く男性たちに大人気のこの映画ですが、そうした解釈は表面だけをなぞった浅いもので、むしろ『ファイト・クラブ』はオルタナ右翼的な考えを批判する作品だという解釈をとる人たちもいます。さらに、この作品は女性に人気がないというわけではありません。”

北村紗衣 著『お砂糖とスパイスと爆発的な何か—不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門』より引用

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