そして仮にはぐれもの同士で寄り集まったとして、「はぐれもの」としての集団/組織を形成できるわけでは必ずしもない（群れられないから独りなのだ）
戦いは 数だよ兄貴 ソロモンに
リックドムでも 送ってよこせ
（五七五七々）（そういう話じゃないですよ）
（虚空に向かって語りかけている）
「おれはあんたの、あんたのような人々の、幸運をただ祈っている。祈ることしかできない。なぜって、おれももしかしたらあんたと同じように、独りでも立ち続けるだけで精一杯で、誰かに手を貸してやれるだけの能力も余裕もありゃしないんだ。
だからせめて、おれはあんたのために祈る。そして自分の戦闘を継続する……」
フォロー
（虚ろな瞳に束の間正気の光が灯る）
「もちろん、そういう思いや言葉が『あんた』の役に立つわけじゃない。気休めにさえなりゃしない。
人は心ではなく振る舞いによって判断され、裁かれる。だから、もし人々が思うような死後の世界があるのなら、おれは地獄へ行くだろう……」
