首(映画)
衆道も作法も矜持も「武士」の文化や生態が全然理解できない秀吉が「わけわかんねーな」と思って見ていて手回ししてる中でみんな死んでいくの、めっちゃ人類愚か無常映画でおもしろかったし結構意外だった。
観てないんだけどアウトレイジとかヤクザ映画やってたのでもっとホモソ感、というかそういうのをかっけーよな!!する感じの作物かと思ってたのでめちゃくちゃ「まっっぬけだよなあ!!!!」て作風でびっくりした。
武士の矜持であり手柄でありその人そのものである「首」を秀吉が「こんなものどうでもいい!」って蹴り飛ばすラストが本当に映画全体を象徴してて強かった。農民から武士になった茂吉が農民に殺されるのもそう。
武士の生き様をめちゃくちゃ真剣にシリアスに描きつつちょいちょいコントにしてこき下ろしつつ、全体として「くだらねえ〜〜〜〜! みんな死にます」して真剣なエンタメ映画にしてるの激強。なんか……どの層にウケてるの!? 北野監督のメインファン層壮年男性だと思ってたんだけど真逆を行ってないか!? 私はよかったです