他の作品を同じ演出家が何十年も手がけてる例を見てると、『クロードと一緒に』は(制作はずっとZu々だけど)ほぼ毎回違う人が脚本演出を手がけてて流動性があるっていうのも幸運な演目なんじゃないかと思った まあ主演をまつりょが3回やっちゃってるというのはあるが……なんとなく今回でラストなのかな?と思ってるけどどうなのかな
クロード関連の思い出しメモ2
・「痛くなかったはずだ…うん」
・「ぼくたちは修道士みたいにこの部屋で愛に生きていくことも、たった2時間〜折り合いをつけて生きていくこともできなかった」
・クロードの目を(瞼を?)閉じた。父さんにしてあげられなかった。母さんにも。あのひとは死ぬとき一人だったから。でもクロード、ぼくの兄弟には。「姉さんのことを考えた」
・イーヴにとってクロードは兄弟、双子、鏡にうつった自分自身
・「ぼくにカスだって言ったよな、ぼくがそれで傷つくと思ったか?」「わからないと思った?」→自分が仕事をしていくうえで受けてきた扱いの話をする
・クロードが読んでくれたクローデルの本「彼が読んでくれたところ以降には進めない」
・男娼についてお前に教えてもらうことなんてなにひとつない、と言ってきた刑事に自分の仕事のことを語るとき、「あんたは」が主語になっている
・(客がヒステリーを起こさなければ)キスして、散歩してあげることだってできた。ナイーブすぎるよね。
・「セックスはギフトなんだ。あんたが好きでも嫌いでも、上手くても下手でも、ぼくは大好きだ」
・「うんざりしたり、ギィの紙がなくなったりしたら教えて」
・知り合いに40人会った、はフォーラムまでに電話ボックスは少なくとも40個あったへの意趣返し?
クロード関連の思い出しメモ3
・(長い沈黙のあと)「ぼくは、ラリってたわけじゃない。もっと悪い。……愛してたんだ」愛してたんだ、と口にするときのゆっくりとした口の動き!
・「彼を、愛しています」
・「金をテーブルの上に置いていった。そんなことは初めてだった」「どんな客でも、金のことを忘れたことはなかった。あれは仕事だ」「もうぼくは、誰かの男娼にはなれない」
・「あなたに理解できる?理解はできるだろうね、でも感じられない。でなきゃどうしてそんな職業を続けてられる?」
・「これじゃ読めないなって、ぼくを転がして、ぼくの上に本を置いて、重しみたいに」「その日初めて、仰向けに眠った」
・自分ではどうしようもないこと、選べないことがある、
・「山に行くこと」は自分で選択できる
イーヴが「愛してたんだ」と口にするときはすごくためらいながら、本当に重要な言葉を覚悟をもって口にしていたし、それを口にするのがすごく怖いことなんだろうと思った。イーヴはクロードが言うように「分別のあるひと」なんだ。終盤の「彼を、愛しています」のときは確信をもっていて、誰かに対してじゃなく自分に対して、それを納得して、受け入れて、そのうえで口にしたように見えた。むやみにクロードの名前を出すこと、そして刑事に名前を口にされることを嫌がったのは美しいひとの美しい名前、そして愛の思い出の象徴だからだと思っていたんだけど、じゃあ自分の名前はなぜ?と思っていた。ああ、クロードと出会うことで自分自身をいいものだと思えたように、自分の名前も美しいものとして愛せるようになったのかな、と思った。クロードとイーヴはひとつなのだな…
クロード関連の思い出しメモ
・「ケツの穴」でしか人と繋がれない/それしか方法を知らないイーヴ
・「ラリってて正気じゃない(という決めつけ)男娼風情」にばかにされている、自分の家庭(もちろん、ヘテロの)の楽しいバカンスに影響が出ていることに苛立つ刑事
・「男娼っていうのは生き方なんだ」
・(喉が切り裂かれたとき)彼は痛くはなかったはず、微笑んでいたから、イーヴを抱きしめていたから
・クロードを抱きしめて血まみれになっているときの赤い照明
・クロードを抱きしめて血まみれになって眠ってしまった、そのあとシャワーを浴びた
・未来が見えてしまった、クロードにはそれを知らないままでいてほしかった
・自分を買う客たちも昔は美しかったのかもしれない、汚れたのはなにも彼らだけの責任ではないだろうと分析しているイーヴ
・「美しいひと」
・電話をかけてきた、約束をしていた女の子はおそらくガールフレンド
・クロードの家の中ではイーヴは男娼ではなく、クロードは学生活動家ではない
・警察をばかだとでも思ったか、と言う一方でイーヴのことを低く見ていることをイーヴから暴かれる刑事
・あんたらは言葉にするのが得意なんだろ、じゃあこれをどう言葉にすればいいのか教えてくれよ、と詰め寄られてなにも言えなくなる刑事たち