今年でアメリカ生活25年になる。正確に言うと、23年の9月で25年。四半世紀。日本で生きた時間よりもアメリカで生きた時間の方が長くなった。
まさか人生の半分以上を日本の外で生きることになろうとは全く想像せずに日本で育った。大学までは海外へ出たことも無かったし、何なら高校までは地元から外へは修学旅行でしか行ったことがなかった。
今の生活に辿り着いたのは自分の大小の決断の結果ではあるけれど、日本で生活していたらどんな風に生きていただろうかと時々思い出したように考える。
アメリカの社会の一員としての暮らしには慣れたし、英語で苦労することももうあまりないけれど、ここで育っていないことは私の英語と米ポップカルチャー理解の疎さと言う形で、常に自分について回る。
アメリカ側の組織の人間として外国人相手な仕事をしていると、日本人としてのアイデンティティは薄れて、アメリカで良しとされる振る舞いが身に付いている自分がいる。アメリカ流のマネージメント、自己管理、ロジックで仕事していても、何処かで日本人としての考え方や振る舞い方は残っていて、いつも常にこの二つの間を行ったり来たりが私のスタイル。今年もこのカメレオンスタイルで頑張る。