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「福島で開催したい」と場所を探したところ、南相馬市小高区の双葉屋旅館で知り合った人たちを中心に話が進んだ。長年放置されていた倉庫を手作業で除染。県内外から大工、建具屋、元原発作業員など助っ人が集結し、やがて地元の人たちも作業に加わるようになった。
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「『おれ』は地元で老若男女問わず使う一人称。名前の通り、ここが作家も訪れた人も一緒になり原発事故や福島のそれぞれの記憶を自分の表現で語り継ぐきっかけになれば」と中筋さん。
双葉屋旅館の小林友子さん(70)は「一万三千人いた小高は、今は三千八百人が住む。それぞれ違う体験があり、帰れない人もいる。作品を見て自分の思いを見つめ直すみんなの『記憶の場所』になれば」と歓迎した。
開館時間は午前十一時~午後五時半。入場無料。八月十六日まで無休。以降は金-日曜日と祝日開館。十一月二十七日からは不定期で開館予定。近くクラウドファンディングも始める。問い合わせは事務局=電090(4311)4402=へ。
原発事故 アートで伝える 南相馬・小高 「おれたちの伝承館」開館
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