【編集後記】TUF報道部 木田修作記者
帰還困難区域では、そこにあった生活が失われつづけています。その痕跡さえも根こそぎ奪うことになりかねない解体という選択をしたということ、あるいはその場所に人の生活や歴史、文化があったということへの視点が、果たして施工した側にあったのか、疑問を持ち続けています。これまで何度か帰還困難区域の住宅解体について取材してきましたが、その受け止めは人によって異なります。現場を見たい人、見たくない人、解体を望んでいる人、望まないけれど解体せざるを得ない人、その異なる受け止めをほんの少しでも感じることが「寄り添う」ということなのではないでしょうか。