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いまハーヴェイの『新自由主義』を読んでいる最中。
ハーヴェイの書きぶりでは、LGBTQなどのセクシャルマイノリティの権利擁護を社会問題として扱えるようになったのは、新自由主義によって労働運動が弱体化させられ、階級闘争よりも「個人の自由」が強調されるようになってからだ、という風な説明に読める(誤読してる?)。

仮にそうだとしても、「じゃあ労働者階級の団結のためにLGBTQの権利は後回しにしよう」とは出来ないし、それをしたところで階級闘争が再び盛んになるとは思えず・・・・・・

渡辺治著作集を読むたびに、必要なのは対抗構想だけではなく対抗運動も重要なのだ、という思いが強まる。

日本には西欧的な意味での福祉国家(強力な労働運動を背景とした社会民主主義政党による政権)は存在しなかったので、かつての西欧の失敗を踏まえた新しい福祉国家が必要。それをつくるのは、旧来のともすれば個人を抑圧しかねないゴリゴリした運動ではなく、個人の尊厳を守りながら団結と連帯を広げてたたかう運動でなければならないし、それは可能だと思っている。

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