たぶん都知事選に限らず、左派やANTIFAが政治に詳しくない人たちにSNSで効果的に呼びかけられていないのは、左派が自分たちの主張を規範論的にやってしまっているからではないかと。
「ダメなものはダメ」な規範論だけで人権やレイシズムのことを主張しても、そもそも問題の所在が分かっていない人には伝わらなくて当然だと思う。
とくに、いわゆる「3.11後の運動」から政治に関わるようになった市民運動の人たちは規範論で考えがちで、人をオーガナイズするとか、異なる価値観を持つ人と対話することへの忌避感すら感じさせる人たちすらいる。
選挙で勝ち抜くには、基礎票を固めることと合わせて、無党派層の支持も獲得しなければならない。そのためには、前者については持続的な有権者の組織化が不可欠だし、後者については「この政策はなぜよくないのか」「この政策はなぜ必要なのか」をどんな帰結をもたらすかということまでわかりやすく伝える必要がある。
常套句をスローガン的に振りかざしているだけではダメだと思う。
youtu.be/qJiNJzCeTp4?...