れるらば(Fedibird) @RRRB_F@fedibird.com

1936年2月26日、後に「二・二六事件」と呼ばれる騒乱が進行していた帝都東京。

宮城(当時は皇居のことをこう呼んだ)に近い麹町警察署に設置された宮内省直通電話が鳴った。
たまたま近くに居た運転手役の巡査が電話に出ると相手は
「ヒロヒト、ヒロヒト…」
と名乗る。巡査は
「どなたでしょうか？」
と返したが電話は切れてしまった。

再び電話が鳴る。今度は別の男性が
「今より帝国で最も偉い方が話される」
と言い、最初の電話の声に代わった。内容は各要所の状況などであったが、その中で彼は自らを「朕」と呼んだ。
巡査はようやく相手が天皇だと理解して震えた。

[参照]

「あぁばあちゃん、​​、​​だよ。事故ちゃってお金が必要でさ……」

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