映画『X エックス』のフェミ的モヤモヤポイントについて 

『X エックス』、主人公マキシーンが強固なキリスト教的規範から逃れて、バッドガールであることで生き残るという点ではフェミな気はする。
が、一方でパール(おばあちゃん)はマキシーンの若さと美しさを羨んでマキシーンに執着し、かつてはマキシーン同様に美しく若かったけれど、マキシーンだって老いたら私(パール)のようになる、と語る。
それに対してマキシーンがパールを拒絶し、老いを否定するところがモヤモヤポイントが高い。
普通にその否定はパールがマキシーンの仲間をザクザクと殺していく、その異常性に対してなのかもしれないけれど、マキシーンが「お前のようにはならない」とパールに言うあたり、結局老いは生き続けるならば避けられないことだし、その点の拒絶はすごく断絶的だなあと思った。
やっぱり世代が違うと、思想や運動への関わり方なども大きく違って、実際に私も違う世代との隔たりを感じることも多々あるけれど、だからこそ違う世代との、ヨコ(同世代)だけじゃなくタテ(世代間)の連帯が重要になる遠寄っている。からこそ、この『X エックス』の着地点は飲み込みづらさがある。

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