というわけでちょっと諸々トラブルがありまして、予定していた通りの内容にはならなかったんですけれども、まあ一人旅を何度もやってればそんなこともあるよねってことで…
神戸でした!良い街でした。
都会的で文化的で洗練されてて、なのに人が多すぎなくて落ち着いてる。今回行けなかったところで面白そうな店もたくさんあったので、必ずまた行きたい〜! [添付: 8 枚の画像]
『夜明けのすべて』
本当に良かった。上白石萌音さんはわたしが世界でいちばん応援している人のうちの一人で、松村北斗さんはわたしが世界でいちばん応援しているグループのメンバーの一人なので、ずっと心待ちにしていたんだけど、今日この映画に出会えて良かった。
作品との出会いは個人によって全く異なるものだから、普段あまり誰にでも強く何かをすすめるということはしないんだけど、この映画はなるべく多くの人に観てもらいたいと素直に心から思った。
なんて丁寧に作られた映画だろう。ひとりひとりの人の在り方、心、感情、振舞い、などを、なんて誠実に温かく優しく眼差しているんだろう。当たり前に誰もが弱さや困難を抱えていて、それは特殊でも異常でも悲劇でもなんでもなく、ただただ続いていく日常の中にある。
わたしが小説でやりたいこと、のコア、のような部分がこの中にあると感じた映画に近年で2本出会って、ひとつは『キリエのうた』、もうひとつが『夜明けのすべて』だったと思う。両方に松村北斗が居るなあ…
『遠いところ』を観ました。
沖縄の貧困と暴力と閉塞の中を暮らす若い母と子の物語。
淡く繊細で鮮やかな光と色彩で撮られている美しい映像なのに、観ている間ずっと息が苦しかった。でもきっとどこでにもある、ほんとうの、受け取らなければいけない痛みだった。
タイトルの「遠いところ」に二重の意味を感じる。アオイと海音は、「遠いところに行きたい」と言う。でもあたしたち本州の人間にとって、どうしたって沖縄は遠くて。わかった気になんて、そう簡単にはなれなくて。
あたしは「沖縄」を綺麗で都合の良いエンタメや舞台背景として消費してはいないだろうか、と考えることがある。美化でも戯画でもない、その向こうに当たり前のようにあるものを、どうにかして必ず、見つめなければならないと思う。
そして、あえてノンフィクションやドキュメンタリーやルポルタージュではなく、フィクションという表現だからこそできることがあるとしたらそれは何だろうか、と考える。
Mugiko ANAN
Queer / ALLY 🏳️🌈🏳️⚧️
Stop Genocide Right Now🇸🇩🍉
文学と音楽と映画とアイドルとVtuberとシーシャが好き
Profile Illustration : ユラユラ人類学