『夜明けのすべて』

本当に良かった。上白石萌音さんはわたしが世界でいちばん応援している人のうちの一人で、松村北斗さんはわたしが世界でいちばん応援しているグループのメンバーの一人なので、ずっと心待ちにしていたんだけど、今日この映画に出会えて良かった。

作品との出会いは個人によって全く異なるものだから、普段あまり誰にでも強く何かをすすめるということはしないんだけど、この映画はなるべく多くの人に観てもらいたいと素直に心から思った。

なんて丁寧に作られた映画だろう。ひとりひとりの人の在り方、心、感情、振舞い、などを、なんて誠実に温かく優しく眼差しているんだろう。当たり前に誰もが弱さや困難を抱えていて、それは特殊でも異常でも悲劇でもなんでもなく、ただただ続いていく日常の中にある。

わたしが小説でやりたいこと、のコア、のような部分がこの中にあると感じた映画に近年で2本出会って、ひとつは『キリエのうた』、もうひとつが『夜明けのすべて』だったと思う。両方に松村北斗が居るなあ…

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この映画の予告やあらすじを見てた時、正直「パニック障害とPMS」って同列のように扱えるものなんだろうか…?っていう疑問があったのね。てか、思った人結構いたんじゃないかなあ。女のあたしでもそう思っちゃったくらいだし…PMSってでも、重い場合は婦人科に行ってピルを飲めば改善するものなのでは?と…
実際、映画の中で山添くん(松村北斗)も最初、「しんどさの程度とかが全然違うものじゃないですか?」的なことを言うし。

でも、「(体質のせいで)ピルを飲めない」ということがあるんだね。人によっては本当にどうしようもないくらい重い場合があることも。しかも他の精神疾患と比べるとそれらと同列には扱われてない現状があるから、なかなか理解されづらい。あたし全然わかってなかった。

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