緑つけられた一端を担ったのは明らかにペパーだといい、「だ、ダチが!ダチが足を怪我していて、向こうに!!両足が、その、ずたずた、な、なんとかしてくれよッ!」とテンパりまくって足の怪我だとしか言わなかったし、無理に瓦礫から引きずり出したものだから、一気に血液に乗って全身に回ってしまうんだ……ハルトくんは一度寝かされたその場所で砂を塵芥を浴びながら知らず知らずに青く白く冷たくなっていくわけだ!ハハッお前が殺したんだよ!それなのに他者に責任を押し付けるなんて!いや、君が無知でなかったら、救えたかもしれないのにね?君は、何を救いたかったのかな?何を元気にしたかったのかな?浅慮の業だよ。励むことだね。
最後はしおらしく「地震、なんて、災害なんて……」と自然のせいにしているといい。ハルトくんのママは優しいからそうね、とか、なんならペパーを心配してくれるというのに、ペパーは気まずくて顔を合わせられなくなってしまうんだよ。ペパーとしてはハルトくんは距離が近いと思っているけど、ハルトくんママはあくまで他人だし、家族のいなかったペパーにとっては永遠に距離感が測れない相手です!溝が谷が深淵が、間にある……実はペパーくん、知ってた?ハルトくんママとの間に溝があると思ってるでしょ。360度あるよ、溝が。君は最初からひとりだよ。