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『ロスト・エモーション(Equals)』(2016年)U-NEXTで鑑賞。
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感情の発露が病気認定されてしまうディストピア社会を舞台にした、ニコラス・ホルトとクリステン・スチュアート主演のラブストーリー。ほとんど日本で撮影されたという無機質な建造美術と、白やグレーの彩度低い色調に寒色の照明を組み合わせたロケーションが近未来SFの世界観を作っている。『Arc』もそうだけど、親近感と違和感が同時に存在する奇妙な感覚。
どうなるか判らなくて怖い、けれどどうしても惹かれてしまう!近づきたい!人を好きだと思う心理の不思議と、互いに通じあった想いの昂り、触れあうことの喜びが、静かに描かれる。
設定を無視すれば「バレちゃう?ドキドキオフィスラブ」でもあり(頭悪い文章)二人が初めてキスするシーン、昨年観た『マイ・エレメント』のエンバー&ウェイドのそれと同じくらい、正直興奮した。それがまさか「ロミオとジュリエット」展開になるとは…そしてその末路にある二人の選択。感情のすれ違い、互いへの想いが均等でないことなど、誰かと共に生きることの複雑さを考えさせられる、最後は自分自身に問いが返ってくるような物語。三宅隆太先生の2017年ベスト内で紹介されていた。かなり好き。

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