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』(CERDITA/2022年)公開当時気になっていたのに、劇場で観られなかった。U-NEXTで鑑賞
とても複雑なティーンエイジャーの心情と成長を、スラッシャーの手法で描いている。
主人公サラ…普通にとてもかわいらしいやん…なんであんないじめする奴ら、自分を恥じろよマジで…😡
そして殺人者との、言葉ではない視線の交わし合いから感じられる、感情の共鳴。
恐怖と嫌悪感の中にある官能、といった相反する要素が“でも、こういうことってあるかもしれない”と共感させておいて、理屈ではないまだ未熟な主人公の行動に、最後まで心揺さぶられる物語だった。
彼女はこちらを選択したんだ…と思わせておいての、そんな確信なんかないよね!と、おりこうさんな解釈にとどまらせない、ラストにとてつもないロマンスも感じた。
お揃いのブレスレット、冒頭とラストに映るバイクに乗る人物…など、映像で示す人物たちの関係性やその行為が暗喩しているものが、とても豊かに感じられる、丁寧な青春映画だと思う。
三宅隆太先生の2023年ベスト映画も納得の、ジャンルエンタメ手法で描かれた文芸エロスといった趣でした。

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『ピギー』欧米映画でよくある“鹿”の演出が、この作品だと“雄牛”になるのかしら…
とも思った。

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