フォロー

movie2.anime-eupho.com/
届けたいメロディ』
Eテレ放送で観た。TVシリーズは全く観ていないが、期間限定で目標に向かう中での青春群像劇に弱い自分は、観れば必ず心揺さぶられるだろうと思ってはいる。
(映画ちはやふるで描かれた)百人一首かるたはまだ体技要素もあり、勝敗も解りやすいが、高校演劇大会にしろ、吹奏楽コンクールにしろ、その学校にリアルタイムで通える生徒から構成されたメンバーで“表現”を競い、順位をつけるというのは、独特の厳しさを感じる。おそらく、個々の技能よりも指導者の資質に依る部分が大きい気もするし…。
本作は、シングルの母親が望む進路と、自分の望む生き方の違いが親子の衝突を生んでいる受験生が、何を選択し、そのために何をするかを、その当人ではなく、同じ高校の吹奏楽部に所属する主人公の視点を通して描いている。保護者に養育されている間は、自分で選べることが極端に少ない。彼女は最終的に壮絶な努力で自分の希望を叶えるけれど、精神的ヤングケアラーでもある。大人側から、自分の思う通りにすればいいんだよ!と言ってあげられないのが辛い。同じ子どもである主人公が彼女の拒絶に怯まず「私があなたと一緒に演奏したい」と伝えられたシーン、その勇気に拍手したくなった。泣いた。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。