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「俺はもう、『あのヒトたち』の顔も声も思い出せないんだ」って両親を指して言う読ロください 墓参りとかかな……

「いなくなったヒトたちはさ、生きてるヤツらに置いていかれるんだよ。忘れられて、なにも残らなくて……」っていう……
「……俺もいつか、お前に置いていかれるんだ。それがつらいとは思わないし……お前が、誰かとしあわせになるのを邪魔したいとも思わない、……はずだったんだけどな……」っていう……

「……なら、ずっと一緒にいてくれたらいいだろ」
「それじゃダメだろ、さっきも言ったけど、おまえの邪魔をしたい訳じゃない。ただ……ほんのちょっとだけ、しんどいかもしれないなって思っただけだ。お前が気にすることじゃないよ」

「私はもう君の心を聞いたんだ。気にするに決まってる」
「……、そうだな。短慮だった。撤回する、なんとも思っちゃいねえから、ほんとに気にしなくていいんだ」
「ロナルド君」
「ごめん。……ごめんな。帰ろう」

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