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「……お前ってさ」
「うん?」
「いや、……なんでもない」
 お前って、よく『俺』なんかにやさしくできるよな。
 そう聞いたらきっともう、こんなふうにあつかってはもらえないだろう。棒付き飴を口に突っ込み、ことばが出ないようにした。

っていうロ様の ください
さんざん迷惑かけて、 なのもバレて、気持ち悪い身体をした厄介の世話をどうして楽しそうにするんだろう……って思っているロ様
好きだからですが……

退治終わり、ぜんぜんロ様が疲労するような相手じゃなかったのに、ずるずる座り込んじゃってさ ロナルドくん?て近付いたらめちゃくちゃ息は荒くて顔は赤くて ぽそっと「あたまいてえ……」って言われて大慌てする読ドが見たい

「君そんな状態でよく退治なんかに来たな!? 勝つ前にヘマしたら死んでたかもしれないんだぞ!」
「……? べつに、そうなったっていいだろう。なんでお前が怒ってる?」
「は」
「厄介なモノがいなくなったら……、おまえが楽になるだけだ。……喜べよ」
ってやつをさ〜

血液パックがないから仕方なくロ様に咬みついて、なのにロ様は抵抗も退治もしようとしなくて 城まで強制送還してはじめて、「ドラルク?」て首を傾げるんだよな
「ここは俺の事務所じゃない」
「そうだな」
「いまおまえのところにいても、おまえの遊び道具にはなれないと思う」
「私は、君にそんなものを求めたことなんかないよ」

お出迎えしてくれたジョンもヌアーッてなって、そんなジョンに濡れタオルお願いしてソファに座らせてさ マントはいだりしてもやっぱ抵抗はなくて ただ理解ができないって顔でドラルクを見てるんだよな
タオルで塵とか埃とか拭いてやって、汗も拭ってやって、ジョンにお願いしておじやとか作りにキッチンいって どんどん熱が上がってるのか逃げるどころか身体を倒していたロ様、それでも吸血鬼の気配には気付くから読ドを見上げて「へんなやつ」って言うの

「看病ごっこがしたいのか」
「違うよ。……大事な子が、好きな子が体調を崩しているんだ。気にかけるに決まってる」
「…………、ハハ。おまえは、そういう冗談を言わないヤツだと思ってた……」
「好きだよ」

「好きだよ。いまは歓待なんかしなくたって、簡単に血液が手に入る時代だ。君を好きじゃなかったら、迎え入れてお世話をしたり、君の呼び出しに喜んで出向いたりする訳がないだろうが」
「……、……」
「……冷めちゃうから、食べてくれ。全部食べようとしなくていいよ」
口まで運ばれたスプーンを素直に受け入れるロ様と、良い子だね、まだ食べられる?って確認しながら続ける読ドと、ふたりを見守っているジョンがさ……

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