夢の中のお話 3月9日
「そうだな。まあ、明日で依頼は終わるが、間違いなく追加依頼をしてくるだろうな。」
ヴァーニスがさんごの行動を予測する。この数日間の付き合いだが、彼女の行ってきそうな事は判ってきた。
「商人に、良い様に使われ続けるって言うのも、なんだか嫌な感じよね。」
「その分、報酬はいいからな。そこは割り切るしかないだろう。」
「難しい事は、もうヴァーニスに任せるわ。」
レイナは苦笑いしながら寝転がる。
「そう言えば、さっきはさんごとはあまり話してなかったね。」
「私が話すと、色々とぼろが出ちゃうかもしれないしね。」
「うん、判ってるよ。」
「そこは、フォローしてほしかったなぁ。」
「今更だよね。」
ヴァーニスの答えに、返す言葉が無いレイナ。
「まあ、とにかく今日は休もう。この流れで行くと、明日は大変なことになりそうだからな。」
「そうね、私も大変なことになりそうって想像は付くわ。」
「お手柔らかに頼みたいところだね。」
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