勝利を信じぬ者に勝利なし!
民主化勢力が、目前の問題に集中するあまり、独裁政権打倒のための包括的戦略を見失ってしまうのには、他の理由もある。
それは、自分たち自身の奮闘によって独裁政権に終止符が打てるのだということを、心の底で信じていないことだ、
真の希望を持たないのにもかかわらず、彼らは高潔さや歴史のために独裁政権に反抗を挑むのだ。
自分ではそれを認めないだろうし、またそう意識もしていないだろうが、自分たちの行動に勝ち目はないと見なしている。 ←100分de名著 ジーン・シャープ“独裁体制から民主主義へ” (3)非暴力ゆえの勝利