尹錫悦大統領の戒厳令を阻止した韓国の人たちはすごいけれど、別に国や民族に関係なく、それはファシズムの経験からさほど時間がたっていないからだという身も蓋もない話な気がする。
日本だって、戦争を体験した人たち、そのすぐ後の世代は危機に敏感で、権力と闘える人たちだった。その世代が去った後の、今の惨状よ…。
光州事件の時私は大学生で、韓国の状況に心を痛めながらも、自分が日本に生まれた幸運に感謝していた。でも、結局、平和な時代が続けば、危機感は薄まり、日本の方が、詐欺師たちが跋扈する「悪い者勝ち」の世の中、ファシズムの世に近くなってしまった。
若い頃はよく映画を観ていたが、重厚なヨーロッパ映画に比べ、アメリカ映画の子供っぽさを訝っていたが、あれは、危機的経験との時間的距離の違いだったのだろう。
日本もすっかり子どもっぽくなってしまった。
不幸な経験をしなければ、良い社会や良い文化を生み出せないというのは、認めたくないが、人類普遍の事実なのだろうか?
そこから脱出する術を見出さなければ、もう人類は自滅するしかないところに来ていると思うのだけど。
民主主義の危機に敏感な韓国の人たちが、なぜ尹錫悦を大統領に選んでしまったのか。私には、アンチフェミニズムのせいに思える。
差別こそが、自らをも食い破る癌であり、人を狂わす甘美な罠だということに、いい加減、気づいて欲しい。
アイスランドや北欧やニュージーランドなどを見れば、女性差別が少ない国ほど民主主義的に安定していて、幸福度が高く、一人当たりのGDPが高いなど経済的にも成功しているのは明らかで、女性をかしずかせたいという欲を捨てれば幸福になれるのに、なぜそこにそんなに執着するのだ、男どもは。
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