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石井妙子さんによる木嶋佳苗に関するルポを読んでいたら、昨日言及した林真理子氏のエッセー(どちらも文春の連載だ)を思い出した。

木嶋佳苗と林真理子は似ている。と言ったら、林真理子氏には怒られるだろうが、木嶋の文章と林の文章から滲み出ている価値観に、とても懐かしい時代の空気を感じでしまった。

忘れていた時代の空気。良い店で食事をし、良い洋服を着、良い車に乗ることが善だった、あのキラキラした時代。

二人はその時代を今も生きている。林は、運良く自らの力で合法的にそこにいる。木嶋は、売春や犯罪をして、そこにい続けたが、驚くことに、死刑判決を受け、刑務所の中にいる今でも、そこにいる。妄想の中で。男を懐柔して。マスコミを繰って。

成功者たるネトウヨ男性(医者など)も、非モテ弱者男性も、「ジョーカー」的犯罪者(女性や子どもを標的にする)も、みな「昭和」にいるのと相似形だと思った。

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『ネットと皇族』林真理子 bunshun.jp/denshiban/articles/

『ウェンカムイ 死刑囚・木嶋佳苗の生痕』石井妙子bunshun.jp/denshiban/articles/

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