昨日の小田原市長選で、自民・維新・国民に連合神奈川まで相乗りした現職・守屋氏に対し、市民の推す元職・加藤氏が圧勝した。
昨今の自民党への逆風、守屋氏が4年前のコロナ下での選挙時に全住民に10万円を配ると嘘をついて当選したこと、今回守屋氏は、(統一教会の)「食口(シック)になりました」で有名な井上義行氏を選挙応援で呼んだことなどを聞けば、よその人は「それは守屋氏負けるだろ」と思うかもしれない。
でも、地元では、少なくとも選挙が始まった当初は、全然そんな雰囲気ではなかった。現職・守屋氏は、市の広報誌と一緒に、選挙戦の少し前に自らの4年間の功績を冊子にして配布した。赤い、守屋輝彦氏応援を匂わせるポスターが市内いたるところに貼られた。ご近所の知り合いや、取引先の事業に目立つ形で貼られたポスターを前に、加藤氏支持とは言い出しにくい雰囲気が漂った。大方の予想では守屋氏が優勢だった。
それを打ち破ったのは、この指止まれ的に集まった市民たちの「熱」だった。党派を超え、勝手連的に手弁当で、チラシを作り、ポスティングし、電話かけをし、様々な形で呼びかけた(私は、うつ病で直接は動けないので、X(Twitter)で援護射撃するくらいで現場を見たわけではなく、漏れ伝え聞いているだけだけれども)。
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神奈川県の立憲民主党も連合神奈川も守屋氏支援を打ち出す中、地元(神奈川17区)選出の立憲民主の議員たちは全員、加藤氏支持に回った。顔を出し、加藤氏に張り付いて応援演説を繰り返した。
共産党支持者の幾人かは、完全に裏方に回り、支持者固めをした。
初めて選挙活動に参加した人もいたらしい。
そういう一人一人のパワーが、「熱」が本当に勝利に結びつくのだと実感した選挙だった。
その一人一人を、心からリスペクトします。