最近、よく思い出す。いつごろだろうか、久しぶりにジャンプを手に取って読んで時のこと。『ドラゴンボール』がまだ連載中で、他のマンガも戦い物、というのか、強さを競って様々な相手と対戦するというマンガばかりになっていたことに、とても驚いた。ファンの方には申し訳ないが、その子どもっぽさに驚いたのだ。
昔の少年マンガは、手塚治虫を見ても分かるが、決して「子どもっぽく」なかった。そして、少女マンガは、当時、昔より遥かに「大人っぽ」かった。多彩で普遍性を持つ内容が多かった。
で、近年アニメアイコンのネトウヨや表現の自由戦士たちを見るようになり、そのことを思い出し納得した。女性の置かれている立場の困難さに比べ、まさに子ども部屋にずっといるような安穏とした中で育った元少年たちは、ずっと子どものままで、権力を握るようになった。それの成れの果てが、今なのだと思う。