俺はおそらく子供の頃から家を含む社会に無理矢理合わせていたんだろう、親も不仲で共働き、夫婦喧嘩は頻発し、そのくせ肉体関係だけはあることに吐き気を覚え、感度のおかしな俺は強度の緊張が常態化し、それが普通のこととなり、理屈に合わない行動を取るようになり…もうこの時点で何かうっすら病んでいたと思われるが、当時は小学生、そんなこと思いもしないし、思ったところで子供なのでどうにもならん。そのまま大人になり、不安定さを抑えつけてなんとか自力で機械の日々を生きていただけなので、トンチキに騙されて馬鹿とか本読めという言葉を見かけた人が嫌になる気持ちもわかる気がするし、自覚なく意思もなくウヨる構図もあることは知っている。俺はどういうわけか染まり切らなかっただけで。