フォロー

ガザ日記半分くらい読んだ感想 

「ガザ日記」やっと半分くらいまで読めた。冒頭は、こちらからすると非日常である爆撃やドローンの羽音が日常茶飯事と化している場所で、艦隊が並ぶ海に入ったり、美味しいものをたべたりと、何か楽しい明るいことをすることのコントラストについていけず眩暈がしたが、あの日以降はその明るさが失われ、白と灰色と黒になり、色がついているものは生きている人、血、遺体、炎、そして僅かなたべものや飲み物だけになる。それも日を追うごとに灰色を帯びていく。毎日毎日生き延びる度に知っている誰かやその親族が殺され、ばらばらになった遺体を集める。さっきそこで別れた人間がミサイルに当たって死ぬ。ほんの少し長くお喋りをしてその場にいたら自分も死んでいる。喉が渇いたり、怪我をした傷口を洗おうにもガザの水道は塩水だ。どこまで行っても死ぬように仕向けられていること。黒くてぼんやりとした輪郭の塊のようなものが胸につかえて苦しくなり読めなくなるのを繰り返す。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。