自分の過去ツイから思想12月号とこれまでのアイヌ表象とゴカムの話
正月の合間で思想12月号の続きを読んでいて、「可哀想なアイヌはもういい」というのは、話の中で意思や主導権を持たせて貰えず、歴史を描かれないから意味もなく可哀想な目にあったり、和人のヒーローにただ助けられる水戸黄門の村人みたいな役(自分の土地のはずなのに)はもういいって事かなと思った
可哀想な目に合わせてきた歴史や国、人の不在といった問題がほぼ直らないまま、ゴールデンカムイは始まって終わった
冒頭で差別に言及したが遮ったのは杉元で、あの自然と博物館だけが守られたラストではやはりアイヌは権利を持つ主体になれておらず、底に残った構造は旧来のままでは
闇雲に可哀想なだけ、から、闇雲にかっこいいだけ、になっただけというか
これも
やはり様々な血が混じったアシㇼパを蝦夷共和国の象徴にして北海道は資源獲得の地および北からの脅威の緩衝国とする、という土方の思想は作中で明確に批判されるべきだった
途中から変に主人公サイドに近いキャラにされて批判の機会を逃したと言わざるを得ない