東京行きを諦めて1夜明け、今日も電波の無いカフェで小一時間。
逃亡。
オーナーや他のお客様の話し声や笑い声。ここはいつも賑やかだ。
ここはオーナーが、私を完全に「常連の女性」として接してくれる。
狭く社会から隔絶されたかのような場所。
社会がこんな場所ばかりなら良いのに。
そして今、私の世界の、一方の端っこだ。
東京行きたかったな。
トランスフォビアがいなければ。
そんな訳にはいかないから。
東京行きたかったな。
何人も会いたい人がいた。
色んな話しをしたかった。
笑いたかった。
多分ちょっとだけ涙もあったりして。
弱くてごめんね。
怖いのはどうしようもないんだ。
会いたいと言ってくれた人、思ってくれた人、本当にごめんなさい。
そしてありがとう。