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昨日は練馬区立美術館で植物と歩く展を。この土地にゆかりのある牧野富太郎の植物画からはじまり、ここ100年で作られた植物をモチーフにした作品たちの展覧会。育て、使い、時に食べたりとわたしたちの生活と常に共にある植物がそれぞれのやり方で芸術へと取り入れられる様が見ていて楽しかった。
1番好きだったのはポスターにもなっている本橋雅美の《初夏-立葵》。メゾチントで作られた黒と白のグラデーションの圧倒的な深度、そこから感じる夏の気温の高さと差すような陽射し。迫力があってしばらく目が離せず作品の前で呆然としてしまった。ぜひ実物を見てほしい。蝉の声まで聴こえてくるようだった。
そこに植物という生命が宿り繁茂していくという自然の営みと時間が精緻な筆致で描かれた、東日本大震災の後に津波浸水域に繁茂した植物たちを描いた倉科光子の「ツナミプランツ」も好きだしやっぱいいな…と思った。小野木学の大胆な筆使いと余白のバランスが絶妙な枯れた植物シリーズとトロロアオイの絵も好き。ポストカードなくて残念だった。

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