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トランスジェンダー映画祭で『メジャーさん!』を観た。ストンウォールの暴動を経験したトランス女性メジャーさんのドキュメンタリー。彼女の「差別のない世界で"わたしたちはここにいる!"と叫びたい」という言葉、それを阻むのはわたしたちマジョリティと社会だ。いるんだよ、生きてるんだよ。
"見た目"で差別されろくな職業に付けず犯罪に手を出したり医療行為を受けられなかったり、常に社会から見放され酷い目に遭い続ける。「今日は生きて帰ってこれるか」、常にそう思いながら今を生きる人の気持ちをトランス差別する人たちは考えたことがあるのかよ。
メジャーさんは刑務所にいるトランスジェンダーへの支援をしていて、そこで行われていることも語られていたけど本当に酷かった。看守や受刑者からの性的暴行は当たり前、それを訴えると独房に入れられるけどそこは15日以上の拘留は禁止なのに出所するまで入れられて精神的にも参ってしまうという。
トランスジェンダーが殺害される事件、自死や事故・病気、様々な要因があれどトランスジェンダーが晒される社会の厳しさは確実にその人生に影響を与えてて、社会がずっとそこにいる人たちの権利を/生活を、無視し蔑ろにしてきたせいだ。彼らでなくむしろ我々が声をあげ続けなければいけないと改めて思う。

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