うちに来たカモノハシが自分のことをキウイだと思っていた話
オーストラリアに行った兄がカモノハシのぬいぐるみを連れてきてくれた。
名前は何かと聞いたところ、どうにも話が噛み合わない。よくよく聞いてみたら、「自分はキウイだ。カモノハシという生き物のことは知らない」と言う。
毛の色も似ているしクチバシもある、それに自分は卵から生まれてきたしオーストラリアから来た、これらはすべてキウイの特徴であり、ゆえに自分はキウイだと言う。
でもあなたはカモノハシだと言って、うちにいるカモノハシのモカさんに引き合わせたところ、大変ショックを受けて黙り込んでしまった。それから口を聞いてくれない。
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うちに来たカモノハシが自分のことをキウイだと思っていた話
じっくり考えてみたがやはり自分はキウイだ。
自分はオーストラリアから来たのだ。オーストラリアに行ったこともないあなたよりオーストラリアの生き物のことをよく知っている。
それに人間とキウイでは知の体系が違う可能性がある。あなたの情報を押し付けないでほしい。
と言っているので、たぶん本当にキウイなんだと思う。
うちに来たカモノハシが自分のことをキウイだと思っていた話
いやでも、キウイってニュージーランドの鳥やん。なんもわからん。
うちに来たカモノハシが自分のことをキウイだと思っていた話
種族の話は当面はしない。名前はココ・キウイとする。このキウイは呼び名なので「キーウィ」とは関係ない。ということでとりあえず落ち着いた。
ちなみにココ曰く、オーストラリアには自分と同じような姿のものはあんまりいない。空港やショップにいるのはコアラやカンガルーばかりだ、自分が何者か知るのに自分たちは苦労した、そしてミュージアムから来たとのことでした。
うちに来たカモノハシが自分のことをキウイだと思っていた話
モカさんと変な空気になっちゃった。どうしたらいいのかな。