「今の人はこういうものまであさって深く勉強しないから需要がない。自分で持っていたほうがいい」…此の古書店主の言葉は重い。

研究者仲間の退職を数多く見てきたが今昔の差は大きい。若い頃に接した老教授は大学退官に際して自宅敷地に書庫を建てたが、今や激変した。

自宅は狭く置き場所がないから研究室を引き払う時に蔵書は家に持ち帰れない。ということで古書店を呼んで見積りを依頼すると驚くような安さ。だからといってゴミ処理業者に依頼すればカネが掛かるから、結局のところ泣く泣く古書店にタダ同然で引き取りを頼む。…こんなケースが殆どのようだ。

「家が立ちそうなぐらい本にはカネを使ったけれど俺はゴミを買っていたのか…」という冗談とも本気ともつかない言葉を聴いて暗澹たる思いになったこともある。

もちろん研究領域によって多少の差はあるだろうが……。とはいえ、そうであっても、研究は楽しいのではあります…(笑)。

「音大図書館に匹敵」クラシックファンが通う神保町の古賀書店が年内閉店 大正時代に開業した古書店:東京新聞 tokyo-np.co.jp/article/220942

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