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ネトフリで「警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件」を観た。事件の報道当時は高校生だったので朝のニュース程度で断片的にしか知らず、「行方不明者が白人女性だからってだけでここまで同情的な論調で大事件扱いなのは何故…?」と疑問しかなかったんだけど、改めて全貌を知ると推定被害者数が400人以上という記録に残る中では日本の性犯罪でも最大級の事件だった。
当時ちょうど女性警官が増えてきて初めて深夜勤務や拳銃使用が許可されたり、女性警官による性犯罪チームが発足したりと転換期だったらしく、このへんは「ハコヅメ」の伊賀崎警部補の新任時代のエピソードを彷彿とさせた。
捜査員たちが未だに毎年遺体発見現場に献花しに行ったり、人によってはイギリスに埋葬されている被害者の墓参りにまで行っているところが日本の警察の独特のウェットさを際立たせていたと思う(監督もこの辺意識して撮ってる様子)

しかしネトフリはドキュメンタリーが充実してていいですね。今は韓国の宗教と性虐待を巡るシリーズ「すべては神のために」を視聴中。

あと自分も最近知ったけど日本の「(ホステスのいる)クラブ」業態って独自のものらしく、監督インタビューを読む限りでは当時海外では被害者の仕事が理解されず、なんなら日本国内でも「売春婦」という認識で被害者が心無い言葉を投げつけられていたようなのでわざわざ当時の六本木を知るママさんが二人ほど出てきてどんな仕事なのかを解説するシーンが挟まれていた。
実際自分も一年弱やってたけど本当に何故あんな座っただけで5万8万が平気で消えていく店に座りに来るのやら理解しかねたので確かに解説は必要だと思った。クッソ高い店だと通称「特攻」と呼ばれる枕営業ありの女性もいたらしいけど、知る限りでは客とどうこうする話は(体調悪いのに送りのタクシーでホテル前につけられて逃げただとか話を持ちかけられたけど断ったという文脈以外で)一度も耳にしたことがないので、店と親からの代の付き合いだとかいう上流階級や仕事の接待以外で来る客は今も謎のままである。

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